国民年金と厚生年金の違い完全ガイド:受給額・保険料・加入条件
国民年金と厚生年金の違いを徹底比較。保険料、受給額、加入条件の違いを表でわかりやすく解説します。

国民年金と厚生年金の違い完全ガイド
「国民年金と厚生年金って何が違うの?」
日本の公的年金は2つの制度で成り立っています。この記事では、両制度の違いを完全に解説します。
- 国民年金と厚生年金の基本的な違い
- 保険料の仕組みと負担額
- 受給額の違いと計算方法
- 被保険者の種類
- 転職・退職時の手続き
基本的な違い
| 項目 | 国民年金 | 厚生年金 |
|---|---|---|
| 別名 | 基礎年金(1階部分) | 報酬比例年金(2階部分) |
| 加入者 | 日本在住の20〜60歳全員 | 会社員・公務員 |
| 保険料 | 定額(月約16,980円) | 報酬の18.3%(労使折半) |
| 受給開始 | 65歳 | 65歳 |
| 受給額 | 満額で月約68,000円 | 報酬と加入期間で変動 |
国民年金
全員が受け取る基礎年金
厚生年金(上乗せ)
会社員・公務員の追加分
被保険者の3つの種類
| 種別 | 対象者 | 年金の範囲 |
|---|---|---|
| 第1号被保険者 | 自営業、フリーランス、学生 | 国民年金のみ |
| 第2号被保険者 | 会社員、公務員 | 国民年金+厚生年金 |
| 第3号被保険者 | 第2号の配偶者(年収130万円未満) | 国民年金のみ(保険料なし) |
第3号被保険者(専業主婦・主夫)は保険料を払わずに国民年金を受け取れます。ただし、将来の年金額は国民年金分のみです。
保険料の違い
国民年金の保険料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保険料 | 月額16,980円(2025年度) |
| 支払い方法 | 自分で納付 |
| 割引制度 | 前払い(口座振替で2年前納すると約15,000円割引) |
| 免除制度 | 所得に応じた免除・猶予あり |
厚生年金の保険料
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保険料率 | 標準報酬月額の18.3% |
| 負担割合 | 会社と本人で半分ずつ(実質9.15%) |
| 支払い方法 | 給与天引き |
| 上限 | 標準報酬月額65万円(報酬月額63.5万円以上) |
保険料の具体例
| 月給(額面) | 厚生年金保険料(本人負担) | 国民年金換算 |
|---|---|---|
| 20万円 | 約18,300円 | 16,980円 |
| 30万円 | 約27,450円 | 16,980円 |
| 40万円 | 約36,600円 | 16,980円 |
| 50万円 | 約45,750円 | 16,980円 |
会社員は保険料の半分を会社が負担してくれます。実質的に自分の負担以上の年金がもらえるお得な仕組みです。
受給額の違い
国民年金の受給額
| 加入期間 | 月額の目安 | 年額の目安 |
|---|---|---|
| 40年(満額) | 約68,000円 | 約816,000円 |
| 35年 | 約59,500円 | 約714,000円 |
| 30年 | 約51,000円 | 約612,000円 |
| 20年 | 約34,000円 | 約408,000円 |
厚生年金の受給額(国民年金+厚生年金)
| 平均年収 | 加入30年 | 加入40年 |
|---|---|---|
| 300万円 | 月約10.9万円 | 月約12.3万円 |
| 400万円 | 月約12.3万円 | 月約14.1万円 |
| 500万円 | 月約13.7万円 | 月約15.9万円 |
| 600万円 | 月約15.1万円 | 月約17.8万円 |
| 800万円 | 月約17.8万円 | 月約21.5万円 |
夫婦の年金モデル
| 世帯タイプ | 月額の目安 |
|---|---|
| 自営業夫婦(国民年金×2) | 約13.6万円 |
| 会社員+専業主婦 | 約23万円 |
| 共働き(会社員×2) | 約30万円 |
| 公務員+専業主婦 | 約24万円 |
将来の年金額を確認する方法
ねんきん定期便
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」で、加入状況と将来の年金見込み額を確認できます。
| 年齢 | 届く内容 |
|---|---|
| 35歳未満 | 直近の加入記録 |
| 35歳 | 全加入記録 |
| 45歳 | 全加入記録 |
| 50歳以上 | 年金見込み額 |
| 59歳 | 最終確認用の詳細 |
ねんきんネット
日本年金機構の「ねんきんネット」で、いつでも自分の年金記録と見込み額を確認できます。
ねんきんネットに登録して、自分の年金見込み額を確認しましょう。将来の資金計画に欠かせない情報です。
転職・退職時の手続き
会社員→自営業になる場合
| 手続き | 内容 |
|---|---|
| 種別変更 | 第2号→第1号被保険者への変更届 |
| 届出先 | 市区町村役場 |
| 期限 | 退職日の翌日から14日以内 |
| 配偶者 | 第3号→第1号への変更も必要 |
自営業→会社員になる場合
| 手続き | 内容 |
|---|---|
| 種別変更 | 第1号→第2号被保険者(自動変更) |
| 届出 | 会社が行う |
| 国民年金の脱退 | 自動で切り替え |
会社員→会社員(転職)
| 手続き | 内容 |
|---|---|
| 厚生年金 | 新しい会社で自動的に継続 |
| 空白期間に注意 | 1日でも空くと国民年金の手続きが必要 |
年金を増やす方法
| 方法 | 対象 | 効果 |
|---|---|---|
| 付加年金 | 第1号のみ | 月400円で年金額UP |
| 国民年金基金 | 第1号のみ | 上乗せ年金 |
| iDeCo | 全員 | 自分で積立・運用 |
| 繰下げ受給 | 全員 | 1ヶ月あたり0.7%増額 |
| 長く働く | 会社員 | 厚生年金の加入期間延長 |
ねんきんネットで現状確認
まず自分の年金見込み額を確認しましょう。
不足額を計算
老後の生活費から年金額を引いて、不足額を把握します。
不足分を新NISA・iDeCoで準備
計算した不足額を、新NISAやiDeCoで計画的に準備しましょう。
まとめ
- 国民年金は全員、厚生年金は会社員・公務員が対象
- 厚生年金は国民年金に上乗せされる
- 会社員は保険料を会社と折半でお得
- ねんきんネットで自分の年金額を確認しよう
- 不足分は新NISA・iDeCoで早めに準備
年金は老後の収入の柱です。まず自分がどちらの年金に加入しているかを確認し、将来の受給額を把握して、不足分の対策を始めましょう。
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免責事項: この記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘ではありません。年金額は概算であり、正確な金額は日本年金機構のウェブサイトでご確認ください。