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投資におけるコア・サテライト戦略:安定と成長の両立
コア・サテライト戦略の考え方と実践方法を解説。インデックス投資を軸に、成長機会も取り込む投資手法を紹介します。
約9分
Wealther編集部(ファイナンシャルプランナー)

投資におけるコア・サテライト戦略
「インデックス投資は退屈」「個別株にも挑戦したい」
インデックス投資を続けていると、こんな気持ちが生まれることがあります。
そんな方におすすめなのがコア・サテライト戦略です。資産の核(コア)を安定運用しながら、衛星(サテライト)で積極的なリターンを狙う手法です。
この記事でわかること
- コア・サテライト戦略の基本的な考え方
- コアとサテライトの具体的な商品例
- 配分比率の決め方
- 新NISAでの実践方法
- 注意点とよくある失敗
コア・サテライト戦略とは
基本的な考え方
資産を2つの役割に分けて運用する戦略です。
| 役割 | コア(核) | サテライト(衛星) |
|---|---|---|
| 目的 | 資産の土台を安定的に成長 | 追加リターンの獲得 |
| 比率 | 70〜90% | 10〜30% |
| 商品 | インデックスファンド | 個別株・テーマ型ETF等 |
| 運用方針 | パッシブ(受動的) | アクティブ(能動的) |
| リスク | 低〜中 | 中〜高 |
なぜこの戦略が有効なのか
| メリット | 説明 |
|---|---|
| リスク管理 | コアで安定性を確保しつつ、サテライトで攻める |
| 退屈さの解消 | インデックスだけでは物足りない欲求を満たす |
| 学習機会 | サテライトで個別株の分析力が身につく |
| 大失敗の防止 | 全体の10〜30%に留めることで、大きな損失を回避 |
核心は「守りながら攻める」
コア・サテライト戦略の本質は、安定した資産基盤を持ちながら、限定的なリスクで追加リターンを狙うことです。
コア(核)の選び方
おすすめのコア商品
| 商品タイプ | 具体例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 全世界株式インデックス | eMAXIS Slim全世界株式 | 世界約50カ国に分散 |
| 米国株式インデックス | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 米国大型500社 |
| 先進国株式インデックス | eMAXIS Slim先進国株式 | 先進国約20カ国 |
| バランスファンド | 8資産均等型 | 株・債券・REITに分散 |
コアに求められる条件
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 低コスト(信託報酬0.2%以下) | 長期で大きな差になる |
| 広く分散されている | 特定の銘柄リスクを回避 |
| 長期の実績がある | 安定した成長が期待できる |
| 流動性が高い | いつでも売買できる |
サテライト(衛星)の選び方
サテライトの候補
| 商品タイプ | リスク | 期待リターン | 例 |
|---|---|---|---|
| 高配当株 | 中 | 配当+値上がり | 高配当ETF |
| 個別株(国内) | 高 | 大きい | 優良企業の株式 |
| 個別株(米国) | 高 | 大きい | テック企業等 |
| テーマ型ETF | 中〜高 | テーマ次第 | 半導体、AI関連等 |
| REIT | 中 | 分配金+値上がり | J-REIT等 |
| 新興国株式 | 高 | 高成長期待 | 新興国インデックス |
サテライト選びのポイント
| ポイント | 説明 |
|---|---|
| コアと異なる値動き | 分散効果を高める |
| 自分が理解できる商品 | わからないものには投資しない |
| 損失を許容できる範囲 | 最悪ゼロになっても全体への影響は限定的 |
サテライトの注意点
サテライト部分は「なくなっても生活に影響しない金額」に留めましょう。コアが盤石であることが大前提です。
配分比率の決め方
投資経験別の推奨配分
| 投資経験 | コア比率 | サテライト比率 |
|---|---|---|
| 初心者(1〜3年) | 100% | 0%(まずコアのみ) |
| 中級者(3〜5年) | 80〜90% | 10〜20% |
| 上級者(5年以上) | 70〜80% | 20〜30% |
具体的なポートフォリオ例
例1:コア90%・サテライト10%(初級〜中級)
| 区分 | 商品 | 比率 |
|---|---|---|
| コア | 全世界株式インデックス | 90% |
| サテライト | 高配当ETF | 10% |
例2:コア80%・サテライト20%(中級)
| 区分 | 商品 | 比率 |
|---|---|---|
| コア | 全世界株式インデックス | 80% |
| サテライト | 個別株(国内優良企業) | 10% |
| サテライト | テーマ型ETF | 10% |
例3:コア70%・サテライト30%(上級)
| 区分 | 商品 | 比率 |
|---|---|---|
| コア | 全世界株式インデックス | 70% |
| サテライト | 米国個別株 | 15% |
| サテライト | J-REIT | 10% |
| サテライト | 新興国株式 | 5% |
コア90%
安定重視
初めてのコア・サテライト
コア80%
バランス型
最もポピュラーな配分
コア70%
積極型
投資経験豊富な方向け
新NISAでのコア・サテライト実践
投資枠の使い分け
| 枠 | 用途 | 商品例 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠(年120万円) | コア | 全世界株式インデックス |
| 成長投資枠(年240万円) | コア+サテライト | インデックス+個別株・ETF |
具体的な設定例(月15万円投資の場合)
| 枠 | 商品 | 月額 | 区分 |
|---|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 全世界株式インデックス | 10万円 | コア |
| 成長投資枠 | 全世界株式インデックス | 2万円 | コア |
| 成長投資枠 | 高配当ETF | 2万円 | サテライト |
| 成長投資枠 | 個別株 | 1万円 | サテライト |
よくある失敗と対策
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| サテライト比率が高すぎる | 個別株が楽しくなりすぎる | 30%の上限を厳守 |
| サテライトの損失を取り返そうとする | 感情的な判断 | 事前にルールを決める |
| コアを売ってサテライトに回す | 目先のリターンに目がくらむ | コアは絶対に崩さない |
| サテライトの銘柄が多すぎる | 分散しすぎて管理不能 | サテライトは3〜5銘柄まで |
まとめ
1
まずはコア100%でスタート
投資初心者は、全世界株式インデックス100%から始めましょう。
2
経験を積んだらサテライトを追加
3年以上の経験を積んだら、10〜20%をサテライトに配分。
3
コアは絶対に守る
サテライトがうまくいっても、いかなくても、コアの比率は70%以上を維持。
コア・サテライト戦略の鉄則
- コアは安定、サテライトは挑戦
- サテライトは全体の30%以下
- コアを崩してサテライトに回さない
- サテライトの損失は想定内と割り切る
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免責事項: この記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘ではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。