保険の見直しで投資資金を捻出:ムダな保険を削る方法
本当に必要な保険だけを残して、浮いたお金を投資に回す方法を解説します。

保険の見直しで投資資金を捻出
「投資したいけど、お金が足りない」
そんな方は、まず保険を見直してみてください。不要な保険を解約するだけで、月1〜3万円の投資資金が生まれることもあります。
- 日本人は保険に入りすぎている
- 本当に必要な保険は3つだけ
- 見直すべき保険の具体例
- 保険を減らして投資に回す方法
- ライフステージ別の保険プラン
日本人は保険に入りすぎ
保険料の平均額
生命保険文化センターの調査によると、日本人の年間保険料平均は:
| 世帯タイプ | 年間保険料 | 月額換算 |
|---|---|---|
| 全世帯平均 | 約37万円 | 約3.1万円 |
| 20代 | 約17万円 | 約1.4万円 |
| 30代 | 約27万円 | 約2.3万円 |
| 40代 | 約44万円 | 約3.7万円 |
| 50代 | 約49万円 | 約4.1万円 |
平均年間保険料
日本人世帯の平均
20年間の総額
投資に回せば大きな資産に
なぜ保険に入りすぎるのか
| 理由 | 実態 |
|---|---|
| 不安を煽る営業 | 「もしもの時」を強調される |
| 親世代の影響 | 「保険に入るのが当たり前」という刷り込み |
| 公的保障の理解不足 | 社会保険の手厚さを知らない |
| 惰性で継続 | 見直しが面倒で放置 |
日本には世界最高レベルの公的社会保障があります。民間保険で過度にカバーする必要はありません。
本当に必要な保険は3つだけ
1. 生命保険(死亡保障)
必要な人:扶養家族がいる人のみ
| 家族構成 | 必要性 |
|---|---|
| 独身 | 不要 |
| 夫婦のみ(共働き) | ほぼ不要 |
| 夫婦のみ(片働き) | 必要 |
| 子どもあり | 必要 |
推奨タイプ:掛け捨ての定期保険または収入保障保険
2. 医療保険
必要な人:貯蓄が少ない人
| 貯蓄額 | 医療保険の必要性 |
|---|---|
| 100万円未満 | あると安心 |
| 100〜300万円 | 検討の余地あり |
| 300万円以上 | 不要(貯蓄で対応可) |
理由:高額療養費制度があり、月の医療費上限は約8〜9万円(一般所得者)
3. 自動車保険(対人・対物無制限)
必要な人:車を所有している人
| 補償 | 必要性 |
|---|---|
| 対人賠償(無制限) | 必須 |
| 対物賠償(無制限) | 必須 |
| 車両保険 | 新車や高級車なら検討 |
独身で貯蓄300万円以上なら、自動車保険以外は基本不要。浮いたお金を投資に回しましょう。
見直すべき保険
1. 終身保険(貯蓄型生命保険)
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 保険料が高い | 掛け捨ての3〜10倍 |
| 利回りが低い | 予定利率0.5〜1%程度 |
| 流動性がない | 途中解約すると元本割れ |
| 手数料が不明瞭 | コストが見えにくい |
代替案:掛け捨て生命保険+差額をNISAで運用
2. 学資保険
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 返戻率が低い | 105%程度(18年で5%増) |
| 途中解約で元本割れ | 柔軟性がない |
| インフレに弱い | 物価上昇についていけない |
代替案:NISAで全世界株式に投資(期待リターン5〜7%/年)
3. 個人年金保険
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 利回りが低い | iDeCoの方が有利 |
| 税制メリットが小さい | iDeCoの方が節税効果大 |
| 途中解約で元本割れ | 流動性がない |
代替案:iDeCo+NISA
4. がん保険
| 問題点 | 内容 |
|---|---|
| 使わない可能性が高い | 生涯でがんになる確率は約50%だが、高額医療費制度でカバー可能 |
| 治療費は思ったより安い | 高額療養費で月8〜9万円が上限 |
| 貯蓄で対応可能 | 300万円あれば十分 |
がんの治療費:一般的ながん治療であれば、高額療養費制度を使えば自己負担は年間100万円程度。先進医療を受けない限り、貯蓄で対応可能です。
保険見直しシミュレーション
ケース1:30代独身会社員
現在の保険
| 保険 | 月額 |
|---|---|
| 終身保険 | 15,000円 |
| 医療保険 | 5,000円 |
| がん保険 | 3,000円 |
| 合計 | 23,000円 |
見直し後
| 保険 | 月額 |
|---|---|
| なし(貯蓄300万円以上あれば) | 0円 |
| 削減額 | 23,000円 |
→ 月23,000円を20年間NISAで運用すると、約950万円に!
ケース2:30代夫婦+子ども1人
現在の保険
| 保険 | 月額 |
|---|---|
| 夫の終身保険 | 20,000円 |
| 妻の医療保険 | 5,000円 |
| 学資保険 | 15,000円 |
| がん保険(夫婦) | 6,000円 |
| 合計 | 46,000円 |
見直し後
| 保険 | 月額 |
|---|---|
| 夫の収入保障保険 | 3,000円 |
| 合計 | 3,000円 |
| 削減額 | 43,000円 |
→ 月43,000円を18年間NISAで運用すると、約1,500万円に!
ケース1の削減効果
月2.3万円×20年(年利5%)
ケース2の削減効果
月4.3万円×18年(年利5%)
保険を減らして投資に回す手順
現在の保険を棚卸し
加入中の保険をすべてリストアップ。保険証券を集めて、保障内容と保険料を確認。
公的保障を理解する
遺族年金、高額療養費、傷病手当金など、公的保障で何がカバーされるか確認。
本当に必要な保障を見極める
扶養家族の有無、貯蓄額、収入などから、必要な保障を判断。
不要な保険を解約
損切りの気持ちで解約。終身保険は払済みにする選択肢も。
浮いたお金をNISAへ
解約で浮いた保険料を、毎月の積立投資に回す。
ライフステージ別の保険プラン
独身(20〜30代)
| 保険 | 必要性 | 代替手段 |
|---|---|---|
| 生命保険 | 不要 | - |
| 医療保険 | 貯蓄100万円あれば不要 | 貯蓄 |
| がん保険 | 不要 | 貯蓄 |
投資に回せる金額:月1〜3万円
夫婦(子どもなし)
| 保険 | 必要性 | 代替手段 |
|---|---|---|
| 生命保険 | 共働きなら不要 | - |
| 医療保険 | 貯蓄があれば不要 | 貯蓄 |
投資に回せる金額:月2〜4万円
子育て世帯
| 保険 | 必要性 | 推奨 |
|---|---|---|
| 生命保険 | 必要 | 収入保障保険(掛け捨て) |
| 医療保険 | 貯蓄次第 | 子どもの医療費は自治体助成あり |
| 学資保険 | 不要 | NISAで運用 |
投資に回せる金額:月3〜5万円(学資保険解約分)
まとめ
- 公的保障を知る:日本の社会保障は手厚い
- 貯蓄で対応:300万円あれば医療保険は不要
- 浮いたお金は投資へ:保険より投資の方が資産が増える
保険は「安心を買う」ものですが、過度な安心には高いコストがかかります。
本当に必要な保障だけを残し、浮いたお金を投資に回すことで、資産形成を加速させましょう。
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免責事項: この記事は情報提供を目的としており、特定の保険商品の勧誘や解約の推奨ではありません。保険の見直しは個人の状況に応じてご判断ください。